http://salmiakki.web.fc2.com/abclt/ に参加してきたので、それのレポをば。
書いている中身はR-18ではありませんが、一応アブノーマルな性癖を語っていた場ですので、それでもいい方のみ、続きを読むからよろしくお願いします。
(前半:イベントまで。 中盤:イベント。 後半:イベント後) 

 話は一ヶ月ほど前に遡る。
 AwAさんが主催した腹責め合同誌「ぽんぽんいたいの」にて、味わい深い掌編小説があった。「ライター」だ。その作者、ヤンデレないさんが、なにやら性癖ライトニングトーク(アブノーマルコンフェレンス)とやらを開催するという。
行きたいなぁ、と思った。特に理由はなかった。なんか面白そう。そう感じた。
 心のなかで、ヤンデレないさんがいったいどんな人なのか見てみたいという好奇心があったことは否めなかった。あれほどの作品を書く、作者。興味を抱かずにはいられない。前回の腹PA! で買っておけばよかったと軽く後悔していたところだった。

 さて、そうは言うものの、なんだかよくわからないイベントである。見るとヤンデレないさんはこれ以前にも多くのイベントを主催しているとのこと。杏子ちゃんオンリーというのがあるそうで、そのレポを読んでみたところ、よくわからないが大丈夫っぽい。主催者がヤクザっぽいというのがどこかで書かれていて、ネタだろうが、少し不安になりながらも、参加への意志が強まる。

 あれこれ逡巡している内に、ユニークアクセスが100を超えたと聞いた。早く申し込まないと定員に行っちゃうんじゃないか! グズグズしていたらまずい!
 今すぐ申し込もう! 心は固まっていたはずだったが、やはり怖い。
 色々考えた末、とりあえずリア友を誘ってみることに。
 ヤンデレ好きという性癖を持っているが、基本普通なやつだ。当然断られるだろうと思った。
 ところが……
 まさかのOK。旅の仲間が出来た。早速共に申し込んだ。……犠牲者の誕生である。南無。こいつ

 結局参加したのは十数人。 慌てて申し込む必要は無かったようだ。だが後悔はしていない!

 ところで何をプレゼンするか、これについて非常に戸惑い、様々な試行錯誤を経たわけだが、その過程は省略する。作成を手伝ってくれた友人には、感謝を。

 当日は午前中に友人数人(一緒に行く犠牲者含む)と川崎で映画を見、午後は蒲田で性癖コンフェという流れになった。
 緊張である。

~~当日~~
 映画を見終わり、食事を済ませ、手土産のまんじゅうを買う。一緒に行った犠牲者との共同購入。口福堂にて。
 その後他の友人と分かれ、犠牲者の友人(BW)と共に蒲田へ。
 迷う。地図とにらめっこ。
 アニメイトの上って書かれていたらわかり易かったような気がする。

 ようやく発見。 六階だね~と言ってエレベーターのボタンを押すと、はしばさんに声をかけていただいた。フレンドリーな方だった。知り合いじゃない参加者と少し話せる。こんなことでかなり安心できた。だが……
 「いやぁ、誰も居ないんですよ~。さすがに下に戻って待っちゃいました」
 という言葉通り、6階に上がると人気が一切無い。目の前にはなにやら怪しい扉と暗証番号を入れるテンキー。確かにここに一人で待っていたら怖くてたまらないだろう。
 どうやら少し早すぎたよう。待つこと数分、ついにエレベーターが3階(アニメイト)を越えて上に来た。先程まではこのエレベーターは1階と3階を往復するだけの機械だった。

 現れたのは白いジャケット、色付き眼鏡。それっぽい髪型の男性。( ゚д゚)ハッ! この人がヤンデレないさん!? 周りの方々に早速いじられていたことから確信をさらに深める。ツイッターでいじられキャラのようなことを発言していたのは嘘で無かったよう。笑顔の眩しい方だった。周りのツッコミと、それへの返しは非常に面白かった。

 さて、会場内へ。机をどかして云々。なかなか広い会議場だった。居心地はなかなか好い。

 高まる鼓動。緊張からあまり会話がない。コミュ力不足を痛感させられた。

 最初の転機はAwAさんの登場。なんとステッカー式の名札を用意してくださり、それによって誰が誰だかわかるように! 素晴らしいアイデアだった。感謝感謝。
 全員が名札をつけ終わると……隣の隣にシャーさん、そしてその前にミヤビさんが居ることがわかった。
 どうする!? ここは挨拶とかするべきなのか!? がんこ頭たちの会議よりたちの悪い脳内会議を進めるが、当然結論が出る前に始まってしまう。orz。
 血的遊戯さんは遅刻とのことですー、というアナウンスのあと、発表順を決めるあみだくじ。完全な運であったことを強調しておきたい。順番はnosemakoさん→AwAさん→ヤンデレないさん→私(ao)→藤宮杏子さん、となった。

 14時35分。ライトニングトークが始まる。

 トップバッターは、nosemakoさん。 拘束プレイ ~愛と信頼あればこそ~ とのタイトルで発表が始まる。
 要点は……愛ある拘束プレイはBKM。BKMがわからない人は本人に聞いてみてください。初っ端から大爆笑。デキる人だった。
 そのあと、真面目な委員長の夜の顔、ということでnosemakoさんの考えるBKMな同人誌の構想。こんなのがもっと増えろということらしい。よくできている、の一言。拘束プレイに全く興味がなかった自分だが、なんかいいものに感じられた。彼がその同人誌が実際に発売されることを期待して待つことにしよう。
 
 トップバッターの気負いも一切感じさせない、面白くてためになるハイレベルなLTだった。

 次にAwAさん。
 若干始めるのに手間取ったものの、特に大きな問題もなくスタート。
 要点は…… リョナに可哀想を加えれば、可愛い=可哀想の等式からも、リョナが一層際立つ!ということ。
 最後のアスキーアートが俊逸だった。
 内容では、リョナ的行為が非現実的になり、その悲惨さが失われているという指摘は、なるほど、と思った。非常に鋭い指摘だった。
 
 次はヤンデレないさん……だったが、
 そろそろコーヒーと血的遊戯さんが来るということで一端中断して少し待つことに。
 まずはコーヒーが登場、まもなく血的遊戯さんも合流。
 血的遊戯さんについて、ピクシブでの硬派な文章から、真面目なちょっとこわい人かと自分は思っていた。だが優しそうな、物腰柔らかなフランクな方だった。一番の驚き。
 彼も発表をするということで、順番をもう一度決め直すことに。ヤンデレないさんから発表順番にじゃんけんをして、血的遊戯さんが負けたところの間で発表すると決まる。これもじゃんけんだから、殆ど運である。
 結果、ヤンデレないさん勝利。血的遊戯さんが次に発表ということになるはずだったが、ヤンデレないさんが「いきなりはキツイだろう」という趣旨の発言で、先にやることに。優しい人だな、と思わされた瞬間だった。

 ヤンデレないさんのLT。
 要点は…… 欠損少女は、王道萌え要素を多く含有している! とのこと。
 切断ではなく、欠損。個人的にはこの違いがわからなかったので、いつか機会があれば聞いてみたい。わかりやすくいいスピーチだった。グロ画像が出るとばっかり思っていてごめんなさい! 
 (ちょっと強引な気もしたが、さけるチーズ、切れているチーズの喩えはうまかった)

 そして、血的遊戯さん。

 まさかあれほど壮絶なネタで来るとは…… http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2072506 を見れば全てがわかると思う。どうぞ。 画像のセンスが素晴らしかった。そして語り方も良かった。堂々としており、なんだかモノスゴイ気分になった。どこまでもついていきますっ!


 次に自分がプレゼン。…… 失敗したとは思わなかったが、まああまり芳しくはなかった。周りがすごすぎたせいだと主張してみる。いや、ちょっとまじめに捉えすぎたことが敗因〈?〉だろうか。いつかリベンジしたいものである。

 そして最後。藤宮杏子さん。
 要点は…… 大槍葦人さんの絵柄の変遷。
 いや、ホントどっかからお金をもらっているのではないかと思うほどの信者さ、そして独特な語り口。鋭い分析と、愛が感じられるLTだった。
 ところで、主催者のヤンデレないさんは、最初からなんどもこの藤宮杏子さんや24川さんに次回のLTについて聞かれ、「次回は無いよ」やら、「もうやんないよ」、「おまえのせいでやることになったんだよ!」と、次回LTについて否定してきた。
 さて……
 藤宮杏子さんのスライドショーの最後に、「次回」というのがあった。
 次回LTでは、と次回LTでの発表構想を大きく映しだし、次回LTの催促をし、彼のプレゼンは終わった。

 なんともはや、あみだくじは完全に運だったはず。笑いの神様の存在を信じた瞬間だった。会場内は笑いに包まれて終わった。

 そのあとは自由に話をすることに。
 シャーさんやミヤビさん、そして血的遊戯さんなどネットで知っているというだけの人から、ネットでも殆ど交流したことのない、いろいろな人とも楽しくお話をさせて頂いた。血的遊戯さんは、非常に知的な方だった。
 シャーさんからはとんでもない素晴らしい贈り物を頂いてしまった。ありがとうございます大切にします!

 あっという間に時間は過ぎ、お開きの時間となった。まさに宴もたけなわではございますがという感じだった。
はしばさんが昭和3年の古書を見せてくれたり、制作の時のあれこれを聞いたりと、非常に充実した時間で、終るのが非常に惜しく思われた。

一緒に行った犠牲者は、犠牲者とならず、案外楽しめたと言われびっくり。拘束プレイの良さやリョナにも一定の理解を示していた。こいつ……調教すれば或いは…… 

~イベント後~
 このあと夕食を食べに行く人、と聞かれ一度不参加を表明するも、その後親の許可が取れ、急遽参加に。「ああ、全然だいじょうぶだよ!」と言っていただいた。

 そして店へ。残念ながらミヤビさんとシャーさんは不参加だった。
 ここでの感想は…… レバニラがなんか美味しかった、ということと、はしばさんから教わった昔の〈禁則事項)の凄さ。あとはあまり覚えていない……おかしいなお酒は入っていないはずなのに。
 その過程でヤンデレないさんに色々と苦労をかけてしまった。未成年がいるということはやはりそれだけで大変だろうし、例えば酒飲み放題なども、難しくなる。他にも不参加だったはずの奴がいきなり参加することになったせいで、箸と皿が足りなくなってしまったことに関しても、迷惑をかけてしまった。
 何よりありがたかったのは、それに対して全く何も言わずに処理してくれたことだ。さも、当たり前のことのように。
 やはりこういう気遣いを、当たり前としてやってくださる人だからこそ、こういうイベントが開けるんだなぁ、と強く感じた瞬間だった。本当に感謝しか無い。

 とても楽しいイベントだった。次回があるとしたら来年ということらしい。その時は酒も飲める年齢だ。ふふふふふ。

長くなったが、主催者への感謝を込めて、そろそろ筆を置こうと思う。
乱文雑文すみませんでした。